2025.04.30
ウェルビーイングを高める73の行動リスト LEARN12「学ぶことがゴールではない」
ウェルビーイングを高めるための「幸せになる練習」を実践
「良い状態 = ウェルビーイング」をつくるために毎日実践できるヒントを73の行動リストにしました。
職場やご家庭で実践できるウェルビーイングを向上させる方法を事例をまじえてご紹介します。
ワクワクを追いかける「大人の学び」とは?
人間は本来、学ぶことが大好きな生き物。
日々の成長を感じている人と、幸福度の高い人との間には相関関係があることが、研究でもわかっています。
学ぶことによって、新しいことを知る、何かアイデアを思いつく、できないことができるようになる……。
そんな、成長の喜びを味わうためにも、学びは私たちの幸せにとって、欠かせない要素です。
学びというと「しんどい」「お金や体力が必要」「やらなければならないもの」といった、ネガティブなイメージを持ってしまう人もいるでしょう。
学生時代に身につけた詰め込み式の「お勉強」のイメージは、なかなか拭えないものなのかもしれません。
でも、学びは本来、もっと自由なもの。仕事でもプライベートでも、自分がワクワクできることに向かって進めていれば、それは十分「学び」なのです。
極論を言えば、学んだ結果、それが何の役に立たなくても、まったく問題ありません。
学びを経てアップデートされた自分に満足できているのなら、それだけで学びの意義は十分に達成されていると言えるでしょう。
学びはどこからでも得られます。日々の業務や毎日の小さな習慣、新たに知り合う人々……。
「これって、面白いかも!」という視点さえあれば、たとえ道端に生える雑草からでも、もしくは保育園に通う幼い子供からでも、発見や気づきを見出せるでしょう。
学び上手は、ワクワク上手。
「自分から動いて、新しいことを学べた」という自信は、あなたをさらなる学びの場へと連れていってくれるはず。
そんな積み重ねを続けていくうち、あなたの中には、他の誰にも真似のできない、唯一無二の「あなたらしさ」がつくられていくはずです。
LEARN12「学ぶことがゴールではない」
勉強が目的だと、いつまでたってもやりたいことにたどり着けない。
新しいことに挑戦したい。そんなときに、知識やスキルを学ぶことは必須です。
ただし、「まずはきちんと勉強してから」「学んで資格さえ取ればなんとかなる」などと考えているなら、それは大きな誤解です。
たとえば、コーチングを本気でやりたいと思っている人なら、その学びは座学にとどまらないでしょう。
その人は、職場でのやりとりの中で、すでにコーチングを実践しているはずです。「学んでからでないとできない」ということはけっしてないのです。
学びや資格取得は、あくまでも進むべき道のための手段。そこをゴールにしてしまうと、自分がやりたいことになかなかたどり着けなくなってしまいます。
これでは本末転倒ですよね。新しい分野について学ぶということは、新しいワクワクのために一歩を踏み出す、ということ。
自分を武装するためとか、誰かから評価されるためといった理由だけでは楽しくありません。人生は有限。
限られた時間とお金は、自分を笑顔にするために使っていきましょう。
「幸せ体質」をつくるのは、毎日のほんの小さな行動
幸せに働くための思考、行動、習慣は、あなた次第で、いくらでもつくれます。実のところ、どんな環境でも「幸せ体質」をつくっていける一番シンプルな方法は、誰でもすぐに始められる小さなワークやアクションなのです。
書籍では、ウェルビーイングな体質をつくっていくためにおすすめの小さな行動や思考73のリストを
「WORK(仕事)」
「LEARN(学び)」
「MIND(心)」
「RESET(リセット)」
「BODY(体)」
「LIFE(生き方)」
「DREAM(夢)」
という7つのテーマに沿ってご紹介していきます。
一つひとつは、本当に小さな事柄ですが、幸福学やポジティブ心理学などの研究が裏付けになっているものが中心です。気になったものから、気軽に試してみて、ぜひ自分にピッタリのものを見つけていってください。
あなたのウェルビーイングを高める一歩を踏み出すために本書が役に立てば、これに勝る喜びはありません。