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2023.06.07

従業員のウェルビーイングとエンゲージメント

従業員のウェルビーイングとエンゲージメント

 

時代はエンゲージメントから従業員のウェルビーイングへ

かつて企業の人事部門では、従業員満足度の調査が盛んでした。

従業員が働くうえで仕事や環境に満足しているかを調べるものです。

その後、モチベーション調査なども取り入れられ、最近では従業員エンゲージメントや、ワーク・エンゲージメントのサーベイが盛んになっています。

かつては、顧客満足度(Customer Satisfaction)に対して従業員満足度(Employee Satisfaction)を計る調査が行われましたが、最近ではそれがエンゲージメント調査に移っています。

従業員を満足させるだけではなく、従業員が仕事に対して主体的になり、職場とよい関係性を持つことが重視される世の中の流れに対応しているものと思われます。

エンゲージメント・サーベイの内容を見ると、わたしたちが提供する幸福度診断 ウェルビーイング・サークル の内容に近いものがあります。

今後さらに、よりよい心の状態で働けているかを計る方向に進んでいくでしょう。

 

幸福度診断 Well-Being Circle

エンゲージメントはあくまで「従業員に会社を気に入って働いてほしい」という企業目線の考え方であるのに対し、ウェルビーイングは「人間は幸せに生きるべきである」という視点に立っています。

人類がいかに生きるべきかを問われるポストパンデミック時代に、働き方の考え方もウェルビーイングに向かっていくものと思います。

 

従業員の幸福とウェルビーイング経営

従業員の幸福と働き方改革でも述べたように、ウェルビーイングが産業界で取り上げられたのは、国が健康経営と働き方改革を推進していることも関係しているでしょう。

健康経営というと、身体の健康にばかり目が行きがちですが、イキイキと働くといった、より広い意味も含んでいます。

また、働き方改革も、もともとは少子化が進む日本経済の将来を危惧して、女性も高齢者も、みなが力を合わせて働くようにしなければならないという当時の政権の考え方にもとづいていました。

停滞するGDPを増加に転じさせるための経済改革の文脈から出てきたもので、そこにはウェルビーイングや幸せという概念はありませんでした。

働き方改革が進むなかで、時短や残業抑制、最低賃金保障は進んだ一方で、企業内には働き方改革疲れが見られるようになりました。

そこで、ウェルビーイングや幸せも両立すべきという風潮が出てきたのです。

幸せな従業員は生産性や創造性が高いというエビデンスがありますので、従業員を幸せにすることが経済発展にもつながるという考えです。

 

ウェルビーイング(well-being)経営とは?メリットと効果について

こうして、ただ身体が健康になるだけではなく、心の健康も考慮すべきだとする健康経営とも相まって、社員の幸せを大切にするウェルビーイング経営が注目されているのです。